08/12/17 18:41:51 0
・「えっ! 日本では全員が定額給付金をもらえるの? それでも首相の支持率が下がったとは信じられない!」
フランスのサルコジ大統領が世界的な金融危機を背景に、12月初旬に発表した、1世帯当たり200
ユーロ(約2万4000円)の定額給付金を含む総額約260億ユーロ(約3兆1200億円)の景気対策に関連し、
麻生太郎首相が26兆9000億円の追加景気対策を発表したとフランス人記者に説明したところ、冒頭のような
感想がかえってきた。
「日本の景気対策での定額給付金は総額約2兆円。4人家族なら約6万円、ユーロにすると約500ユーロ」と
言うと、目を丸くしていた。フランスの一律最低保障賃金(SMIC)は月額平均約1300ユーロだから、確かに
かなりの支給額だ。もらえるものはすべてもらう、という主義が大半のフランス人にとって、日本人の「武士は
食わねど高ようじ」のような精神は絶対に理解できない。
フランスの場合、日本のように一律に給付されるのではない。失業手当の一種である「能動的連帯収入」
(RSA)を受給している約380万世帯が対象だ。RSAは「社会復帰最低保障」(RMI)に代わり、今秋から
登場した新制度。RMIは、1度も就職したことがなく、社会保障の負担金を支払ったことがなくても受給できた。
このため「RMISTE」(エレミスト)なる言葉も生まれ、「働かずにぶらぶらしていてお金をもらっている人」の
代名詞的に使われ、低所得の労働者や従業員の批判の的になっていた。
RMIは社会党政権時代に手厚くされたこともあり、それに対する批判は、大統領選挙でサルコジ氏が
勝利した要因の1つにもなった。
大統領は景気対策の発表に当たり「現在のために将来を犠牲にするな」と述べ、企業や個人への
早急な援助の重要性を指摘。金融危機の打撃を最も受けた自動車産業の活性化を促すため、
10年以上の自家用車を新車に買い換える場合、1000ユーロ(約12万円)を支給することも決めた。
(>>2-10につづく)
※前:スレリンク(newsplus板)