08/12/17 16:14:28 0 BE:1097347384-2BP(111)
信号待ちの歩行者の姿が、テレビモニターに映し出される。退屈そうに顔を上げた
若い女性の顔をカメラがとらえた。その瞬間、赤い枠がパッと彼女の顔を囲む。
コンピューターには自動的に「20代、女性」と登録された。
1日30万人が行き交う東京・渋谷のハチ公前交差点。その頭上約30メートルで、
大型ビジョンの上下に設置された2台のカメラが通行人の姿を追っていた。
設置したのは横浜市の看板制作会社「アビックス」。大型ビジョンを見上げた歩行者の顔を
コンピューターが自動識別し、広告別の視聴者の数や性別、年齢層などを分析する実験で、
10月に始まった。イスラエルで開発された軍事技術の転用で、精度は「90%以上」と
時本豊太郎社長(53)は胸を張る。「指名手配犯の顔を登録すれば、見つけて警察に
通報することも技術的には可能です」
1日に集まるデータは約2万人分。「映像は保存せず、解析データのみを抽出するので
個人情報の面では問題ない」と、時本社長は全国展開に意欲を燃やす。
だが、交差点周辺にカメラ撮影に関する告知はない。友人と待ち合わせしていた
渋谷区の女性(21)にカメラの存在を教えると、「勝手に調査に使われるなんて気味が悪い」と
嫌悪感を示したが、「大勢の人が映るんだし、別に気にならない」という女性(20)もいた。
(中略)
「若い世代ほどカメラへの拒否反応がなくなってきているが、便利さだけで容認していると
後戻りできなくなるかもしれない」と警告する東京工科大学の碓井広義教授(メディア論)は
「何の目的で撮影し、その情報はどう処理されるのか。透明性を高め、社会全体で
ルールを作る必要がある」と提言している。
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