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【パリの屋根の下で】山口昌子 全員が給付金をもらえるなんて…
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「えっ! 日本では全員が定額給付金をもらえるの? それでも、日本の首相の支持率が下がったとは信じられない!」
フランスのサルコジ大統領が世界的な金融危機を背景に、12月初旬に発表した、1世帯当たり200ユーロ(約2万4000円)の
定額給付金を含む総額約260億ユーロ(約3兆1200億円)の景気対策に関連し、麻生太郎首相が26兆9000億円の
追加景気対策を発表したとフランス人記者に説明したところ、冒頭のような感想がかえってきた。
「日本の景気対策での定額給付金は総額約2兆円。4人家族なら約6万円、ユーロにすると約500ユーロ」と言うと、
目を丸くしていた。フランスの一律最低保障賃金(SMIC)は月額平均約1300ユーロだから、確かにかなりの支給額だ。
もらえるものはすべてもらう、という主義が大半のフランス人にとって、日本人の「武士は食わねど高ようじ」のような精神は
絶対に理解できない。
フランスの場合、日本のように一律に給付されるのではない。失業手当の一種である「能動的連帯収入」(RSA)を受給している
約380万世帯が対象だ。RSAは「社会復帰最低保障」(RMI)に代わり、今秋から登場した新制度。
RMIは、1度も就職したことがなく、社会保障の負担金を支払ったことがなくても受給できた。
このため「RMISTE」(エレミスト)なる言葉も生まれ、「働かずにぶらぶらしていてお金をもらっている人」の代名詞的に使われ、
低所得の労働者や従業員の批判の的になっていた。
RMIは社会党政権時代に手厚くされたこともあり、それに対する批判は、大統領選挙でサルコジ氏が勝利した要因の1つにもなった。
大統領は景気対策の発表に当たり「現在のために将来を犠牲にするな」と述べ、企業や個人への早急な援助の重要性を指摘。
金融危機の打撃を最も受けた自動車産業の活性化を促すため、10年以上の自家用車を新車に買い換える場合、
1000ユーロ(約12万円)を支給することも決めた。
>>2以降に続く