08/12/16 21:03:17 iHGMDAf/0
>>137
企業が金を借りず、返済を優先する。これを経済界の用語では「利益の最大化をはからず、
債務の最小化をはかる」といいます。つまり企業は貸出し金利が限りなくゼロに近いくらいに低くても、
銀行から金を借りて設備投資をしない。利益が出たら、これまでの借入金の返済を優先させたということです。
結果、何が起こったか。壮大な「合成の誤謬」が発生しました。
合成の誤謬・・・あまり聞き慣れない言葉だと存じます。簡単に言えば、よいことだからといって、
皆で一斉にやったら、結果は必ずしもよいことにはならないという意味です。
麻生太郎が酒も煙草もゴルフも選挙もヤメタとします。医者もほめるし私の体も喜ぶ。
妻も赤飯炊いて喜ぶでしょう。しかし同じことを日本人が全員でやったらどうなるか。
全国の酒屋、煙草屋、ゴルフ場、飲み屋、歓楽街が軒並みツブレルことは確実で、失業者は溢れ、
結果として不況になる。一人でやることは問題なくよいことでも、1億2千万人が一斉にやったら大問題です。
企業が借入金を銀行に返済するのは当然ですが、全企業が一斉に借入れより返済を優先したら、
まず金融業は成り立たなくなる。金を貸して利鞘(りざや)を取る金貸し業は、
金を借りる人がいるという前提で成り立ちます。借り手の主たる企業が金を借りず、
預金する個人が今まで通りだったら、銀行商売は成り立ちません。企業の借入金返済が年間20兆も
25兆円も行われ、個人預金が5兆も10兆も入ってきたら、その25兆から35兆円が
デフレ圧力となるわけです。そうなれば30兆円前後の金を借りてくれる人がいなければ、
デフレによる大恐慌になります。1920年代末にアメリカで起きた大恐慌も、昭和初期の高橋是清蔵相下の
大不況もデフレ下の不況だったんです。
つまり、今回の場合は、政府がその30兆円の金を国債として借りて来られたから、
日本の不況はこの程度で済み、GDPもこれだけのデフレ不況下で500兆円を維持できました。
マスコミが何と言おうと、国債で民間資金を年間30兆円吸い上げ続けたのは正しい選択だった・・・
と後世の経済学者は書くと思いますが、今現在、こんな異論を言っているのは私の他はあまり知りません。