08/12/16 13:19:40 0 BE:1636956195-2BP(30)
一刻を争う救急搬送だが、救急車をタクシー代わりに使うなどの不適切利用は後を絶たない。
大津市消防局によると、「赤ちゃんが泣きやまない」との母親からの通報で病院に搬送したところ、
単なる「不機嫌」と判断されたケースや、「具合が悪い」と通報した本人が荷物をまとめ、
玄関先で手を振って救急車を待っていたことなどもあったという。
同市消防局の調査では、平成19年の救急搬送の約6割が入院の必要のない「軽症事案」。
救急隊員は「119番の敷居が低くなっている」と肌で感じている。
京都市消防局では「同じ人が数時間、数日間隔で救急車を呼ぶ」などのケースや、
兵庫県内のある消防本部では「午前9時に入院するため、約10分前に通報してきた人がいた」。
奈良市消防局でも「かぜで病院に行きたいが、交通手段がない」などの要請があった。
奈良県中部の5市町村を管轄する中和広域消防組合では、酒に酔った人から「気分が悪い」と呼ばれ、
明らかに移動手段として利用されたケースも。
こうした悪質かつ常習的な利用者は受け入れ先を見つけるのも困難で、「現場のストレスは大きい」。
大阪府消防防災課によると、府下の救急出動件数は年間約50万件に上るが、
そのうち約5万件は緊急性がないとして搬送せずに引き揚げている。
第三者の通報で駆け付けたところ誰もいなかったケースや誤報、いたずらも多い。
大阪市消防局では救急車の「適正利用」を呼びかけていることもあり、
今年の出動は昨年の約20万件から約1万件減る見通し。しかし、「適正かどうかは駆け付けてみないとわからない。
軽症と思っても搬送後に急変する場合もあり、基本的には搬送が必要だから通報があったと考えて対応している」としている。
ソース:産経新聞
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)