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バカ丸出しだ―１２日、満を持してブチ上げた税制改正大綱だったが、不発に終わ
った。
焦点の消費税引き上げ時期を大綱では「２０１０年代半ばまで」との表記にとどめた
。ところが、記者会見に臨んだ麻生首相は一転して、「２０１１年度に消費税を引き上
げる」と言明したから大変だ。
そもそもこの大綱の狙いは景気・雇用浮揚につなげるところにあるのに、３年後の増
税を口にしたのでは、大綱の効果は半減する。こんなことはダレだって分かる。当の麻
生首相は消費税引き上げ発言について「責任政党の矜持（きょうじ）」と強弁するが、
大綱をぶち壊しにしたことには気づいていない。
これには、「３年後」を明記しないと決定していた与党から批判が噴出。とくに、増
税を言えば選挙に負けると考える公明党は猛反発。首相が税制改正の道筋を示す「中期
プログラム」への消費税引き上げ時期の明記に反発する考えだ。与党はプロジェクトチ
ームの設置を決めて、早くも首相を牽制し始めた。自民税制調査会も中期プログラムに
関して「聞いていない」（津島雄二会長）と無視。こんな調子では、早晩、麻生内閣が
機能不全に陥るのは目に見えている。
（日刊ゲンダイ2008年12月13日掲載）
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