08/12/14 19:06:20 0
参院清水谷議員宿舎(千代田区紀尾井町)の移転・建て替え問題は十二日に
計画が白紙撤回されたが、予定地だった緑地が開発される可能性は、風致地区条例
や地区計画に合致する限り、今後も残されている。「都心の貴重な緑を残す」という
都の方針に、地元の千代田区がどれだけ応えるか注目されそうだ。
この緑地周辺の開発に網をかけているのは、建築物の高さを十五メートル以内とする
風致地区条例と、開発にあたっては緑地率を40%以上とする紀尾井町地区計画の二つ。
区が二〇〇四年五月に決定した計画では「清水谷公園、外堀等の自然環境保全を図りつつ、
教育、宿泊、業務、商業、住宅、文化・交流機能による複合市街地の形成を図る」と
している。
これらの条例と計画の条件をクリアすれば建物建設は可能だ。参院の西岡武夫議院
運営委員長と石原慎太郎知事の十二日の会談後、千代田区の石川雅己区長が将来の
緑地保護について「何も申し上げてない」と言葉を濁したのも、こうした背景がある
ためだ。
しかし、地区計画について石川区長は「開発のプランによっては計画を考え直すことも
ありえる」と語り、区幹部も「開発計画が出て、内容を見ないと判断できないが、
地区計画を変更した他の自治体の例もある」と含みを持たせた。
区幹部らによると、紀尾井町ではほかにも、有名ホテルが百メートル級のビルを
建てる再開発を計画中だったり、高級ブランド通りの構想もなくなっていない。
「緑を残す」という近隣住民らの願いに賛同し政治決断した都に対し、今後、区が
街づくりをどう進めるか、注目されそうだ。
▽東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
依頼がありました
スレリンク(newsplus板:487番)