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★MKタクシー"増車計画"の波紋
更なる過当競争に陥る可能性が出ています。
来年、札幌圏に進出する予定の京都市のMKタクシーが2年後に車両を455台に増やす計画を打ち出しました。
タクシーの供給過剰に悩む業界に波紋が広がっています。
(MKタクシー･平山功常務)｢まず形をつくって1000人の雇用を1年以内に実現したい｣
来年4月、初乗り550円で40台のタクシーを札幌に展開する予定のMKタクシー。
その1年後には455台まで増車し、新たに1000人を雇用する計画を明らかにしました。
札幌では、2002年の規制緩和以降、タクシーは増え続け、ことし10月には6500台を超えました。
このため、供給過剰による運転手の低賃金化が問題となっていましたが、
MKタクシーの大幅な増車計画が明るみに出たことで運転手からは心配する声が上がっています。
(札幌のタクシー運転手)｢今、札幌では減車するといっているのになぜ増車するの！｣
｢我々の所得が減ってきているのにもっと減ってしまう。食べていけない｣
MKタクシーは、客を奪い合うのではなく、サービス強化で新しい客を開拓すると強調しました。
(MKタクシー･平山功常務)｢十分にこれだけの雇用をしても事業として展開していけるという自信を持ちながらすすめていきたい｣
計画では、専用乗り場の設置や割安な定額運賃の採用など、様々なサービスを予定しています。
また、運転手の給与については400万円の支給を目標にしています。こうしたMKタクシーの戦略に地元のハイヤー協会は懐疑的です。
(札幌ハイヤー協会･照井幸一さん)｢MKタクシーの思惑どおりの収入は上がらないと思います。
札幌の実車率は30パーセントを切っていて7割が空車です、厳しいと思います｣
さまざまな戦略を打ち出すMKタクシー。札幌では、来年、厳しいタクシーの生き残り戦争が始まります。
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