08/12/13 07:52:19 0
(>>2より)
06年3月9日の第8回公判。博子さんは意見陳述に立った。当初は死刑でなく終身刑を
求めた気持ちから話し始めたが、途中から抑えていた感情があふれ出た。
「私たちは成長した奈々に会えないのに、犯人はさも罪を償っていましたと言わんばかりに、
大きくなった我が子に会える。嫌だ、それだけは許さない……。私の心はどこまで醜くなるの
でしょう。やっぱり犯人の命をください……」
12日、今年の命日の夜を、両親は島の自宅で迎えた。地裁、高裁でともに死刑判決が
出た鈴木被告は今年2月、最高裁に上告した。
「罪のない子供が親に会えないことを願うなんて、おかしいと自分でも思う。
でも、もし被告が無期懲役になることを考えると……」。博子さんは声を震わせた。
「命の大切さを分かっている妻は、犯人の死を望む自分を責めてきました。こんな思いを
する家族をもう出さないためにも、落ち度のない人を殺せば死刑だということを示すしかない
と思います」。寿さんは語った。
(了)