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インターネット上の掲示板に悪口を書かれたら、どんな気持ちになるか―。生徒自身に
実際に悪口を書き込ませ、「情報モラル」について考える授業が
帝塚山学院泉ヶ丘高校(堺市)で行われている。中高生向けの「学校裏サイト」が
広がる中、相手の顔が見えないためにエスカレートしやすい「ネットいじめ」に
歯止めをかける取り組みだ。
「キーボードと画面ばかり見てたら、忘れがちやけど、人間を相手にしているんやで」。
先月行われた高校1年の「情報A」の授業。ひときわ大きな声で訴える糸川潔教諭(51)に
生徒31人の視線が集まった。
利用するのは、糸川教諭が考案した「模擬掲示板システム」。書き込み方法や
見た目は通常の掲示板と同じだが、ネットとは接続されておらず、文章の送信作業を行うと、
その文章が目の前のパソコン画面にだけ表示される仕組みだ。
「○○は虫けら」「○○の顔は吐き気がするほどひどい顔。死ね」―。糸川教諭は
実際にあった書き込みを参考に用意した文章を配り、各自に打ち込むよう呼びかけた。
生徒らが書き込み、送信キーを押すと、その内容が画面に現れた。
「自分の名前が入っていたらどんな気持ちになる? 画面の向こうに生身の人間が
いることをわかっといてや」。糸川教諭はそう繰り返した。授業後、田口湧基さん(15)は
「嫌な気分になった。学校に行けなくなる気持ちも分かる気がした」と話した。
(中略)
文部科学省によると、全国で3万8000件以上の裏サイトが確認され、半数で
個人を中傷する言葉が書き込まれていた。同省が11月に発表した「2007年度
問題行動調査」でも、いじめの件数自体は前年度より約2割減少したにもかかわらず、
ネットいじめは1000件以上増えて5899件に上った。
「全国webカウンセリング協議会」(東京都)の安川雅史理事長は「書くことへの
罪の意識を持ちにくいのが掲示板の特徴で、言葉の残酷さを実体験させるのは有効な方法。
ネットいじめはどこでも起こりうるという危機感を持つことが大切だ」と話している。
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