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日本音楽著作権協会(JASRAC)が12月9日に開いたシンポジウムでは、「コンテンツ流通促
進に本当に必要なものは何か」をテーマに議論が交わされた。
砂川准教授は「コンテンツの流通促進以前に、制作促進が議論にならないのがおかしい。制
作がないと流通もない」と主張する。
テレビ番組制作会社では離職率の高さが問題になっているという。仕事を任せられる5年目く
らいの中堅社員が少なく、「新しいものを作りだそうという土壌が生み出せていない」と砂川准
教授は危ぐする。
物心ついたときからネットに親しんで育った人には、無料のコンテンツとしか接しない傾向があ
ると、砂川准教授は指摘する。「コンテンツを違法コピーする手段ができ、お金を出したものと
差がなくなってきている」(ドワンゴ川上会長)ことも背景にあるようだ。
「若いとお金もないし、どんどん無料へ流れていく。“無料が当たり前”で育つのは幸福とは思
えない。本を買うことや映画館で映画を見ることと、無料コンテンツとの差を伝えていかなけれ
ば」(砂川准教授)
だがすべてのコンテンツが売れなくなったわけではない。岸教授は「EXILEのCDアルバムは
すごい勢いで売れている。良いものはみんな買う。コンテンツの質が落ちているから買われ
なくなっているという側面もある」と指摘する(岸教授はエイベックス・グループ・ホールディン
グス取締役)。
「テレビ番組の制作本数が激減している」と堀社長は指摘する。「年末年始のテレビ番組を
見てみても、過去のドラマやバラエティーの再放送ばかりだ。理由はお金がないから。今後
は日本の人口が減少し、新しいコンテンツを作ることができない状況になる」(堀社長)
(抜粋)URLリンク(www.itmedia.co.jp)