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★【紙面批評】学習院大学名誉教授・藤竹暁 「集中力」欠き信頼失った首相
福田康夫首相(当時)が退任の記者会見で語った「あなたとは違うんです」は、
「2008ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれた。
しかし福田前首相が受賞を辞退して、今年の言葉として輝く機会は失われた。
ネット流行語金賞は「あなたとは違うんです」
福田氏は計算して、ミスをしないことで有名であった。その福田氏に首相としての
最後の舞台で「あなたとは違うんです」と言わせたのは何だったのだろう?
首相の座にいる限り、集中力を切らしてはならないという心構えの基本を
守り切れなかったからである。しかしそれよりも、福田氏が国民とともに感じたり、
考えたりする共感の心を持っていなかったことをさらけ出したことが大きかった。
「守りの福田」と言われ、ガードの堅さで知られていた福田氏にとっては、
致命的な失言であった。
「あなたとは違うんです」は流行語大賞に選ばれるほどの“人間性”をにじませた言葉である。
ここには、自分は国民と違うという民意に無感覚な感情がにじみ出ていた。
その福田内閣のあとを受けて誕生した麻生太郎内閣ほど、失言が政権の土台を揺るがせた
内閣はないのではないか。その失言のほとんどすべてが麻生首相自身のものなのだから
自業自得と言うほかないが、それにしてもお粗末すぎる。
麻生首相の失言は2つに分けられる。
第1は、定額給付金問題の迷走に見られるような“浅慮”失言である。
この種の失言は首相への信頼を崩壊させる。浅慮失言は首相としての指導力を疑わせるものである。
第2は、医者には常識を欠いた人々が多いうんぬんの“思い上がり”失言である。
それは首相の思いやりのなさと世間を見る目の狭さを表している。
いずれの失言も首相としての集中力を欠き、国民からの信頼を失う一番大きな、
そして根本的な理由となった。
産經新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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