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★ 木曽が信濃国になったのは「1491-1515年の間」
美濃国だった木曽の全域が信濃国になった時期について、信大人文学部の
山本英二准教授(日本近世史)が木曽郡大桑村の定勝寺(じょうしょうじ)の
古文書から「1491-1515年の間」と突き止めた。「戦国時代には信濃国に
なったと考えられていたが、正確な文書での確認は初めて」としている。
山本准教授は2000-05年に定勝寺で調査、仏事の最後に唱える経文の
言葉を書いた「回向文(えこうもん)」12点を発見。年代が分かる5点で見ると、
1491年は「美濃州恵那郡木曽庄」とあるが、1515年には「信濃州木曽荘」
とあった。同准教授は「同じ地域の人が書いた一連の文書で、この間に明らか
に変化したと分かり、貴重な発見」とする。
山本准教授によると、木曽の地名が初めて出てくる「続日本紀」では、702年
に「美濃国の岐蘇山道を開く」とあり、木曽は美濃として登場。中世は木曽北部
が信濃国、南部は美濃国で、1310年の文書に「美濃国小木曽庄」の記録が
ある。1647年の信濃国の郷帳(ごうちょう)は、木曽の村をまとめて記載して
いるが、この間の年代で正確な木曽の所属国が分かる文書は見つかっていな
かった。
同准教授は05年から、王滝村で鳳泉寺や御嶽神社宮司の滝家の調査を続けて
おり、「キソノシヤウ(木曽荘)」を美濃国とする1507年の滝家文書も確認した。
「一連の滝家文書をさらに調べて定勝寺の調査と突き合わせることで、より正確な
当時の状況が分かる」と期待している。
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