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★コリアボランティア:景気ダウン、大阪の協会ピンチ 資金不足、深刻 /兵庫
高齢者や障害者の介護、阪神大震災の被災者へのボランティアなどに取り組む民間団体
「コリアボランティア協会」(康秀峰(カンスボン)代表)=大阪市生野区=が、来年1月で
発足15年を迎える。民族や国境、ハンディを越えて共生する社会づくりを目指し、幅広く
活動してきた。しかし、財政状況は厳しく、景気落ち込みの影響でさらに資金確保が難しく
なることも予想される。康代表は「民間からの支援だけが頼り」と寄付を呼びかけている。
同協会は、在日コリアン2世で著名な書道家の康代表が、在日コリアンや日本人の有志
らと設立。入浴や食事などの介護、外出の同行、話し相手など、行政サービスだけでは
足りない支援を続けている。
阪神大震災では、在日本大韓民国民団、在日本朝鮮人総連合会の南北双方の在日コリアン
団体が協力する炊き出しを呼びかけた。また、被災地の高齢者を勇気づけようと、全国の
小中学生との文通を仲介。現在も毎月15~20通の手紙が届き、協会から被災者に
届けている。手紙をまとめた文集は97年から現在までに第20集を数えた。
復興住宅や独居高齢者の訪問活動も続けている。
しかし、資金不足は深刻。00年、不況のため無償で借りていた事務所を出なければ
ならなくなり、近くの手狭な貸し店舗に移った。今では5人の常勤スタッフに支払う「給料」も
滞りがちという。康さん自身、リウマチで自宅療養中だが、「誰もが“上”ばかり見て傷つけ
合う今の社会を、ボランティアは変えることができる。(資金難で)動けなくなるのは無念」
と活動への支援を訴えている。
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