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★高校受験者の情報集約書に「同和地区出身」と明記 和歌山
・和歌山県内の3市町の一部公立中学校が、県立高校入試の出願時に同和地区出身の
生徒の事情に配慮してもらえるよう伝えていた情報を、受験校側が「地区出身」と文書に
明記し、県教委に報告していたことが9日、分かった。
県教委などによると、一部中学校が生徒の受験や高校生活について配慮が必要な事情を
記入して受験校に提出する「副申書」に、同和地区出身者をほのめかす記述をした。
受け取った受験校側は、副申書の内容を集約して県教委に報告する際、「農業後継者」
「不登校」などの項目とともに「地区出身」と明記していたという。
県内の公立中学校では同和地区出身者に対する不当な差別の是正と配慮を目的に、
平成12年、家庭環境や地区出身などを記載する「補充書」から、自由裁量で記述する
「副申書」に変更した。しかし、一部受験校側では以前の補充書と同様の書式で、
「地区出身」などと明記し、県教委に報告していたという。
県教委の山口裕市教育長は「副申書の内容を集約して報告することはレッテル張りに
なりかねない」と述べ、実態の調査と是正に乗り出す考えを示した。
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