08/12/09 17:43:35 dmfGqFy20
>>360
わっちの老獪なキャラクタが、最初から処女性を排除していることがひとつ。
それから、有限の生命を持つ人間と、無限に生きる神との恋愛という無常観が、作中で強調されていることが大きい。
そもそも処女性というのは、生涯、一人の男性だけとのみ結ばれるという、
有限の生命が前提になった概念だから、神の無限性が強調されるとき、処女性の重みが限りなく軽くなる。
作品の構造として、狼と香辛料は神の処女性よりも無限性を強調し、
問題になっているかんなぎは、処女性のほうを強調したということが、作品の命運を分けているのだろう。
もちろん、萌え商売するなら、処女性を強調するのが正しいのだが、その場合、処女性の問題は聖域にしなければならなかったのに、
そのあたりの配慮を怠ったのが敗因だろうねー。