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★堺屋太一のビデオコラム 公務員制度の改革(2) 3/3
これをなくすにはどうすればよいか。それは、何よりも内部の競争を烈しくすることなんですね。
内部にまったく競争がない。だから、みんなノホホンで、内部のこと仲間のことだけ考えている
人が出世するんだ。だから、これを崩すにはどうすればよいか。
まず、第一は大学、学校を出て役人になった人が、ずーっと最後まで60ぐらいまで居る。
しかも、天下りして70歳まで面倒をみられる。こういう制度を制限しまして、民間から新しい人を
どんどん採る。こうすると仲間のことばかり考えていられない。仲間のことを考えていると民間の人、
外から来た人にその席を奪われるんじゃないか。こういう競争をすれば、国民のために
いくらか働くのではないか。
とくにこのエリート。エリート官僚といいまして、一種国家公務員試験に合格した人。
この人たちはずーっと全員がまず課長ぐらいまでなる。そして課長ぐらいになると、ちょっとずつ
差が出てきて一年に一人ずつ次官が出る。こういうようなエリート制度ができている。
このエリートになったら自分たちの仲間のことさえ考えていれば出世するわけですから、非常に
考え方が内向きになって国民の方に顔を向けることはない。このエリート主義を見直さなければ
いけないのではないか。
その次は天下りです。天下りで役所で局長クラスまで行きますと、だいたい55、56歳から
次官まで行って60(歳)前。それぐらいでドンと天下ると、そこに独立行政法人であるとか
財団法人であるとか、あるいは事業団、そういうようなものがありまして、たいへん高い給与、
だいたい年3千万円ぐらいで雇われる。そして自動車が付いて、秘書が付いて、自分の個室が
付いている。そういうところへ行く。それで、ほとんど仕事はしないで、そこを4年か6年で退職する
ときにはガボッと数千万円の退職金を貰う。多い人は1億円以上貰います。そしてまた次のところへ、
「渡り」といいまして次のところへ天下る。そしてそこでも4年か6年かいるうちに高い給料を
貰ってまた天下る。
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