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30年近く他人の医師免許を使って診療行為をしていたとして、千葉県船橋市の診療所に
勤める男が11月、県警に医師法違反容疑で逮捕された。男は家族にも自らの仕事を語ら
ず医師としての名前と本名が違うことを隠し続け、免許のコピーと独学の知識だけで長年、
医師になりすましていた。
千葉県市川市の住宅地にある長谷川幸夫容疑者(65)の自宅近くに住む男性は「国産の
高級車に乗り、朝早くに出かける日もあれば、昼から出て明け方に帰ってくる日もあった。20年
近くご近所でも、何の仕事をしているのか全くわからなかった」と話す。周辺住民だけでなく、
妻や別の場所に住む息子、娘など家族でさえ長谷川容疑者の仕事について知らなかったという。
県警のこれまでの調べや長谷川容疑者の供述では、同容疑者は高校卒業後に職を転々とし、
人工植毛会社に勤めていた77、78年ごろ、毛髪の専門治療を行う高知県内の病院に派遣された。
そこで当時の院長の医師免許を、気づかれないようコピーしたという。
80年ごろからは東京都墨田区の診療所で、巡回健康診断を行う健診車の運転手として働いた。
間もなく、免許のコピーにある医師名で問診などの医療行為を開始。カルテや医学書を見ながら、
勤務医の診察を観察して勉強した。「全くの独学だった」と話しているという。
86年6月ごろからは船橋市の診療所に非常勤の整形外科医として入り、今年10月末まで毎週
月曜に勤務した。カルテの残る04年からは延べ2400人を診療し、投薬や注射をしていたという。
診療所は無床で手術設備もないため、重傷患者を診る機会は少ない。捜査関係者によると、
長谷川容疑者は骨折の治療もしたことがなかったという。このことも発覚を遅らせたとみられる。
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