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小泉容疑者「弁護士いらない」 財布から現金抜き取りも
元厚生事務次官宅襲撃事件で、殺人と殺人未遂の疑いで再逮捕された小泉毅（たけし）容疑者
（４６）＝さいたま市北区＝が、埼玉県警と警視庁の合同捜査本部に対し「弁護士はいらない」と
話していることがわかった。捜査関係者が明らかにした。また、殺害された山口剛彦さん（６６）
＝同市南区＝宅の複数の財布から紙幣を抜き取っていたことを認める供述をしているという。
捜査関係者によると、小泉容疑者は取り調べで「弁護士はいらない」と発言しているという。
調べには淡々と応じており、後悔の念は口にしていないという。弁護士の接見には応じていると
みられ、捜査本部は小泉容疑者の発言の真意を慎重に検証している。
一方、小泉容疑者は山口さん夫妻を殺害した際、室内で「複数の財布から紙幣を抜き取った」
と供述しているという。
捜査本部によると、事件発覚後、山口さん宅には三つの財布が残されていた。県警が財布を
調べたところ、テーブルの上にあった二つの財布にはカード類や小銭は残っていたが、紙幣が
入っていなかった。イスにかけてあったバッグに入っていた財布については、物色された
様子はなかった。食器棚の引き出しが開いていたが、室内を物色した形跡はなかったという。
小泉容疑者は出頭した際、現金で８万８千円を所持しており、２事件の後で金融機関に
１万円を返済していたことが分かっている。捜査本部は、小泉容疑者が別の襲撃計画を
継続するため、強盗に見せかけた疑いもあるとみており、返済した金との関係や紙幣の
指紋の鑑定などの裏付けを進めている。
一方、東京都中野区の吉原健二さん（７６）の妻靖子さん（７２）は重傷を負って
入院していたが、５日、退院した。
朝日新聞 asahi.com（2008年12月6日3時2分）
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