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“極秘”の捜査情報がなぜ、こんなにボロボロ漏れてくるのか―。
元厚生次官ら3人が被害にあった連続殺傷事件は連日、銃刀法違反容疑で逮捕された
小泉毅(46)の供述内容が次々と明るみになっている。
「保健所の所管は厚労省でないと指摘され『えっ』と絶句した」「あだ討ちのために生
きてきた」……。昨今の大事件で容疑者の供述内容がこれほど詳しく報道されるケース
はまれだ。一体なぜなのか。
「小泉の供述内容が漏れすぎだ。いい加減にしてほしい」。警視庁と埼玉県警の合同捜
査本部の捜査担当者は、こう呆れているという。そりゃあそうだ。新聞・テレビで連日
、小泉の新たな供述内容が事細かに報道されるのだ。捜査現場はたまったもんじゃない
だろう。
しかも、取調室に記者が同席したかのような克明な内容ばかり。
「午後6時にJR武蔵浦和駅近くのクリーニング店横の駐車場に車を止めて家を下見し
た」「殺害後に包丁に付いた血をタオルでふいた」……。他の殺人事件ではこうはいか
ない。記者が夜討ち朝駆けしても捜査幹部はほとんど口を割らない。デカい山ならなお
さらだ。なぜ今回、これほど漏れ伝わるのか。関係者が言う。
「報道各社が警視庁や県警の捜査幹部に個別取材しているとはいえ、これほど詳しく話
すことはあり得ません。じゃあ誰がペラペラ話しているのかといえば、官邸筋です。こ
の事件は当初、官邸などが『国家に対するテロ』なんて派手に騒いだため、捜査情報は
警察庁や官邸にも上げています。彼らはメンツにかけて、何が何でも重罪にしたい。そ
のためには『明確な殺意を持った健常者の計画的な犯行』という筋書きがほしい。筋書
きに沿う“冷静沈着”な犯人像ばかり漏れてくるのはそのためで、逆に“稚拙”な動機
が目立つ結果になっているのです」
京都・舞鶴の女子高生殺害事件では、家宅捜索された男の供述内容はまるで漏れてこ
ない。同じ殺人事件なのに正反対。意図的なリークの裏に潜む当局の狙いを見逃しては
ダメだ。
(日刊ゲンダイ2008年12月2日掲載)
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