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東京都中央卸売市場(築地市場、中央区築地5)のマグロの競り場に、
外国人観光客が多数押し掛け業務に支障が出ているとして、
都は各国大使館やホテル、旅行会社に、12月中旬から約1カ月間、競り場の見学中止を通知した。
築地のマグロ競りは外国人の間でも「ツナ・マーケット」と呼ばれ、秋葉原、浅草と並ぶ3大人気スポット。
早朝から500人近くが訪れる日もあるが、マナーを守らない人もいて関係者から不満の声が出ていた。
マグロを扱う仲卸業者の団体によると、見学者はほとんどが外国人で、すしブームに伴って十数年前から増え始めた。
取り上げる観光ガイドブックも多く、築地市場が数年後に閉鎖されることも知られ、ここ5、6年は特に目立つという。
競り場は基本的に見学者の立ち入りは禁止だが、外国人観光客が多いため市場側がスペースを設けて黙認してきた。
しかし、競り場に入ってフラッシュをたいたり、マグロに触ったりして、競りの仕事を妨げるマナー違反者も多い。
仲卸業者の野末誠さん(72)は「言葉が通じず注意もできない」と話す。
このため都は、12月15日から来年1月17日までは早朝の競り場の見学中止を決め、関係団体に通知した。
市場担当者は「築地が注目されるのは悪いことではないが、年末年始の繁忙期に業務に支障が出たり、
観光客がけがをされても困るのでやむをえない」と話す。今後、看板やチラシで周知するが、
口コミで個人的に訪れる外国人観光客も多く、周知徹底には時間がかかりそうだ。
都内のあるホテルは「以前から競り場への立ち入りはできないと説明しているが、
築地への行き方を聞かれれば教えないわけにはいかない。お客様の判断に任せるしかない」と困惑している。
12月3日15時1分配信 毎日新聞【合田月美】
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
マグロの競りを見学する人たち=東京都中央区築地の築地市場で合田月美写す
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