08/12/03 01:45:00 tEYQz2W10
未熟児死亡:7病院が受け入れ拒否 札幌市が陳謝
URLリンク(mainichi.jp)
昨年11月、札幌市北区の30代女性が自宅で早産した未熟児が救急車で運ばれた際、市立札幌病院など7病院から受け入れを
拒否されていたことが分かった。未熟児は119番通報から1時間半後、新生児集中治療室(NICU)のない民間病院に運ばれたが、
既に心肺停止状態となっており、後日死亡した。
市立札幌病院は新生児の高度医療を担う地域の中核施設「総合周産期母子医療センター」に指定されている。札幌市病院局の
野崎清史・経営管理部長が2日記者会見し「結果的に亡くなられたことは誠に残念。大変申し訳ない」と陳謝した。
市などによると、女性は昨年11月15日夜、自宅で妊娠27週の男児を早産した。救急隊が病院を探したが、NICUのある市立札幌病院、
北大病院、札幌医大附属病院など5病院と、NICUのない2病院が「満床」「処置が困難」などを理由に受け入れを断った。市立札幌病院は
NICU9床が満床で、新生児科の当直医は1人しかおらず、別の患者の治療で手が離せない状態だったという。
8カ所目の手稲渓仁会病院(同市手稲区)が受け入れたのは翌16日午前0時8分。同病院にNICUはなく、市立札幌病院が翌17日、
男児の受け入れを打診したが、容体が悪化し搬送できる状態ではなかったという。【内藤陽、仲田力行】
新生児を救う「最後のとりで」がなぜ機能しなかったのか--。札幌市で昨年11月、未熟児の受け入れを拒否した7病院には、
総合周産期母子医療センターに指定された市立札幌病院が含まれていた。札幌のような大都市で、しかも緊急・高度の新生児医療を担う
専門施設があっても迅速な治療を受けられない現実。市病院局は2日、受け入れ態勢が不十分だったことを認めたが、未熟児が死亡した事実を
1年以上公表せず、この間、どのような対策をとったのかも説明していない。【内藤陽】