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2011 年4月からレセプト(診療報酬請求書)のオンライン請求を義務化する厚生労働省の方針に
対し、60歳以上の開業医の約3割が「義務化されれば、開業医を辞める」と考えていることが、全国
保険医団体連合会(保団連)の調べで明らかになった。保団連では、「地域の患者の健康などを
熟知したベテラン開業医が、オンライン請求義務化で廃院すれば、地域医療に深刻な影響を及ぼす。
個々の医療機関の実情に応じた柔軟な対応が必要で、義務化は撤回すべき」と指摘している。
保団連では、「診療報酬オンライン請求義務化に関するアンケート」を実施し、医科1万1069人、歯科
3010人から回答があった。このうち、青森、岩手、埼玉、東京、京都、大阪、兵庫、奈良、長崎、
鹿児島の1都2府7県をピックアップし、60歳以上の開業医の意向などを調べた。
その結果、60歳以上の開業医2699人の27.7%に当たる747人が、オンライン請求が義務化されれば、
開業医を「辞める」と答えていることが分かった。その理由としては、「導入に見合う収入がない」
「操作に対応できない」などが多数に上っている。
保団連では、「厚労省の06年の『医師・歯科医師・薬剤師調査』によると、60歳以上の開業医は
約3万6000人で、オンライン請求でその約1万人が廃業する計算になる」と批判している。
同アンケートでは、オンライン請求義務化について、回答者全体(全年齢)でみると、医科で12.2%(1336人)、
歯科で7.2%(212人)が「辞める」と回答している。
■ソースより抜粋
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