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2008年11月29日、広東省深セン市で国際人材サミットフォーラムが開催された。
全国人民代表大会常務委員、中国民主促進会中央副主席の朱永新(ジュウ・
ヨンジン)氏が講演し、現行教育の欠陥を指摘、民族のレベルが低下していると
嘆いた。30日、広州日報が伝えた。
朱委員は現行教育制度があまりにも早い時期に文系、理系を分けて教育している
ことを問題に指摘。そのため中国の科学者は人文的素養がなく、人類全体の問題、
民族文化、環境汚染への意識が欠如しているという。朱委員は教育部に高校入試、
大学入試の見直しを求めている。
また大学を中心として教育が行政化していることも問題だという。能力のある研究者
ほど校長など役職を目指し、若いうちに研究を放棄してしまう。そのために中国の優秀
な研究者は不足していると指摘した。
最後に挙げたのが読書能力の低下。中国では毎年30万種類以上の書籍が出版され
ているのに対し、各世帯の書籍購入量は1.75冊を切っているという。また読まれている
本も問題で、広州市のある大学では一番読まれている本が日本のマンガ「名探偵コナン」
だと嘆いた。朱委員は読書量の低下は学生の思考力の低下、ひいては国民のレベル
低下につながるものだとして危機感をあらわにした。
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