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★ ベテラン運転士も感慨 新幹線0系あす引退
四十四年間、ありがとう-。初代新幹線「0系」が三十日、定期運転を終える。一九六四年の
登場以来、「夢の超特急」として高度経済成長を支え、「団子っ鼻」が幅広い世代に親しまれ
てきたが、高速化に対応した新型車両の登場や、車体の老朽化に伴い、役割を終える。「0
系に育てられた」と話す西宮市在住のベテラン運転士も感慨深げだ。
JR西日本大阪新幹線運転所所属の小谷宣道さん(48)=西宮市。鳥取県米子市出身で、
小学二年のとき、家族旅行で0系に初めて乗った。
高校卒業後、一九七九年に国鉄入社。八六年、二十六歳で新幹線の運転士に。時速二百
キロを超す未知の世界に戸惑いながら「運転の基礎をたたき込まれた」と振り返る。
0系の運転台はその後の車両と違い、現在地を表示するモニター画面がない。秒単位のダイヤ
を守るためには、高速で通り過ぎる距離標識を確認し、次の停車駅への到着時間を瞬時に計算
する能力が求められた。
ブレーキ操作も新型車両と異なり、経験で培った感覚を頼りに調節、制御する必要があった。
「一度強くかけ、二度緩めて、停車させる。0系が運転の醍醐味(だいごみ)を最も実感できた。
モーター音やブレーキの利き具合で車両の調子の良しあしが手に取るように分かった」
最後の0系乗務は二十六日だった。博多-広島間を運転後、車両基地でヘッドライトの辺りを
なで、「お疲れさま」と静かに別れを告げた。最終日の三十日は公休日。小谷さんは「自分を
育ててくれた車両。最後の雄姿はテレビで見届けたい」と話している。
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