08/11/29 22:25:27 0 BE:582029928-2BP(30)
来年度、浜松市役所から「男女共同参画課」の文字が消えることになりそうだ。
行革でユニバーサルデザイン（ＵＤ）課と統合し、ＵＤ社会推進課に改組するためだが、
同市は女性管理職の登用率が全国政令市でワースト１と道半ば以前の状態。
専属部署がないのは政令市でも同市だけとなるだけに「時代に逆行する」と反対の声が挙がっている。
組織改正は少人数の２課を統合し、男女共同参画業務の担当課長を配置する案。
「ＵＤ課も性別などに差のない社会を目指している。
取り組みは従来以上にしっかりやれる」（行政経営課）との考えからだが、説明を受けた女性市議らは
「名は体を表す。組織図を見ればトップの考えが透けて見える」（小沢明美市議）と怒りが収まらない。
市議３人は「このままでは意味が薄れ、
施策の後退につながりかねない」と名称に「男女共同」を残すよう鈴木康友市長に申し入れ、
続いて市内の女性１１団体も連名で課の存続を求める要望書を提出した。
市の取り組みが他市よりも進んでいたというわけではない。内閣府のまとめによると、
女性管理職の登用率は政令市平均８・２％に対し、
最下位の４・５％。審議会の登用率なども市が掲げた目標に遠く及ばない。
昨年度、市の調査でずっと上向きだった女性の社会進出に関する市民満足度が
１１・９％（前年比３・９ポイント減）と初めて大きくマイナスに転じた。
市の担当者は「人員削減、賃金カットと労働環境自体が厳しくなっている。
課名が変わっても啓発活動が重要という認識は変わらない」と話す。
市民レベルで啓発に努めてきた団体「ともづなの会」の波多野千津子会長は
「名称が変われば、市民は課の役目が終わったと誤解するでしょう」と指摘する。
「男女共同参画の実現は市長公約の『こども第一主義』にとっても大切なこと。
他市と肩を並べるくらいになってからでも名称変更は遅くない」と残念がる。
ソース：静岡新聞
URLﾘﾝｸ(www.shizushin.com)