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★攻める小沢氏Vs「防戦」麻生首相=党首対決、与党に落胆の声
今国会最大の見せ場となった28日の党首討論は、「衆院解散」と「2008年度第
2次補正予算案」の2大テーマで攻め続けた小沢一郎民主党代表に、麻生太郎首相が防
戦を強いられる展開となった。党首対決を反転攻勢の足掛かりにすることを狙っていた
与党からは落胆の声が上がり、首相は一層の求心力低下に陥りかねない状況だ。
「(06年4月に)代表になって、3人の首相にお祝いを申し上げた。近いうちに4
人目の首相にお祝い申し上げなければならないのではと心配している」。小沢氏が開口
一番発した言葉は、政策課題をめぐる発言のぶれや失言で「資質」さえ疑問視する声も
ある首相への痛烈な皮肉だった。
(中略)
もともと「選挙の顔」を期待され、自らも党首対決に自信を持つとされた首相だが、
初討論を聞いた自民党内からは「言葉多く細かくしゃべった首相より、簡単な言葉で話
した小沢氏の方が説得力があった」(若手)「このまま追い込まれ解散か」(町村派幹
部)と失望の声が相次いだ。細田博之幹事長こそ「首相の圧勝」と記者団に強がったが、
首相官邸サイドも「完敗だ」と認めざるを得なかった。
首相は28日夜、記者団に「小沢氏が(予算)審議に協力すると言ってくださったこ
とは大変ありがたい」と殊勝にコメント。これに対し、小沢氏は記者会見で「こんなち
ゃらんぽらんな、無責任な、いいかげんな政治がいつまでも国民に許容されるとは思わ
ない」と語り、対決姿勢を一段と強めた。
ただ、「小沢氏優勢」だったこの日の討論を受けて、与党内ではこれまで以上に解散
に慎重な空気が広がることが予想される。民主党にしても首相を早期解散に追い込む展
望は描けておらず、幹部の1人は「誰か麻生に解散させるいい方法があったら教えてく
れよ」とぼやいた。
■ソース(時事通信)
URLリンク(www.jiji.com)