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言渡平成20年11月14日 交付平成20年11月14日 裁判所書記官
平成20年(ワ)第2007号 慰謝料請求事件 口頭弁論終結日 平成20年10月3日
判決
神戸市灘区篠原南町○丁目○番○-○ 原告 ○○○○
東京都千代田区一ツ橋1丁目1番1号 被告 株式会社毎日新聞社 同代表者代表取締役 朝比奈豊
同訴訟代理人弁護士 河村綱也 同 豊泉貫太郎 同 岡野谷知広 同 木村善範
主文
1 原告の請求を棄却する。 2 訴訟費用は原告の負担とする。
事実
第1 当事者の求める裁判
1 原告 (1)被告は、原告に対し、10万円及びこれに対する平成20年7月9日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
(2)訴訟費用は被告の負担とする。(3)仮執行宣言
2 被告 主文と同旨
第2 当事者の主張
1 請求原因
(1)被告は、少なくとも平成9年から現在に至るまで、毎日新聞英字版において、日本人全員を侮辱する何ら根拠に基づかない記事を配信した。
(2)このことを平成20年6月末に知った原告は、人格権を侵害され、被告に対し、強い憤りを感じ、強い精神的苦痛を受けた。(3)この精神的苦痛
を慰謝するには10万円を下らない。(4)よって、原告は、被告に対し、民法709条及び715条に基づき、 慰謝料10万円及びこれに対する
訴状送達の日である平成20年7月9日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める。
2 請求原因に対する認否
(1)全体として争う。 (2)原告の主観的な感情や不快感は法的保護の対象とはならない。
被告の配信した記事が原告の法律上保護されるべき法益を侵害したことはない。