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ホッキョクグマ、雌だった 円山動物園から婿入り２頭
札幌市の円山動物園で二〇〇三、〇五年に生まれ、同園が雄と発表していたホッキョクグマの「ツヨシ」（四歳）と
「ピリカ」（二歳）が、検査などの結果から雌だったことが二十五日、分かった。
ツヨシは〇五年一月に釧路市動物園、ピリカは〇七年二月におびひろ動物園にそれぞれ「婿入り」。
「お嫁さん候補」とお見合いするなどしていた。
ツヨシは〇三年十二月、ピリカは〇五年十二月に、円山動物園の「ララ」（雌、十四歳）が出産。
二〇〇〇年以降、国内でのホッキョクグマの繁殖はこの二例だけで、関係者の喜びは大きく
「人気者としてのお披露目や命名を早くしたい」と、生後三カ月ほどで、飼育員が生殖器を見て「雄」と判断していた。
二頭とも「婿入り」で赤ちゃん誕生が期待されていたが、とりわけツヨシは今年から、
「クルミ」（雌、十一歳）と同居し、七月ごろには仲良くじゃれあったりしていた。
ただ発情期の八月になっても交尾が確認されず「雌同士のじゃれあいのよう」との声もあった。
専門家によると、ホッキョクグマの雌雄は、生まれたばかりでは生殖器が毛などに覆われており、判別が難しい。
生態に詳しい静岡市立日本平動物園の獣医師後藤正さん（３７）は
「生殖器の形から雌雄を確認するには生後半年は必要。判断が早すぎたのでは」と指摘している。
北海道新聞 （11/26 07:23）
URLﾘﾝｸ(www.hokkaido-np.co.jp)
（上）本当は「雌」だったことが分かった「ツヨシ」（右）と「お嫁さん候補」だった「クルミ」（左）＝釧路市動物園
（下）こちらも「雌」だった「ピリカ」＝おびひろ動物園
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