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元厚生次官ら連続殺傷事件で、警視庁に銃刀法違反の疑いで逮捕された無職小泉毅容
疑者(46)が「ほかにも厚生労働省の事務次官経験者の殺害を計画した。襲撃した2
人の住所は図書館で調べた」と供述していることが24日、分かった。殺害を計画した
元次官数人の名前も、具体的に挙げているという。
小泉容疑者が出頭した際、車にあった段ボール箱2つのうち、1つには妻が襲撃され
た東京都中野区の元次官吉原健二さん(76)の名前が書かれた配達伝票が張ってあっ
たが、もう1つは別の次官経験者の名前だったことも判明。
警視庁は、この次官経験者も名前を挙げた数人のうちの1人で、宅配業者を装って殺
害しようとしたとみている。小泉容疑者は新たな犯行を実行しなかった理由について
「(事件を受け)警備が厳重になった」と供述しているという。
調べに対し「大学の時に厚生省の幹部をやらなければならないと思った。恨みがあっ
た」とも供述。警視庁は複数の次官経験者ばかりを狙った詳しい動機を捜査している。
警視庁は、出頭時に乗っていた車から計10本の刃物を押収。逮捕容疑となったナイ
フ1本は血が付着し、柄の部分に白い布が巻かれ、柄と刃の間にはプラスチック製のつ
ばが取り付けてあった。犯行時にけがをしないよう細工したとみられる。ほかにサバイ
バルナイフなど9本も見つかった。
警視庁は23日、さいたま市にある小泉容疑者の自宅アパートを家宅捜索し、ノート
パソコン1台を押収。自宅はインターネットに接続できる環境にあった。
出頭直前、複数の報道機関に「年金テロではない」「最初から逃げる気はない」など
と書かれたメールが届いており、小泉容疑者は「マスコミ数社に出頭する旨のメールを
送った」と供述。メールの内容と同じ趣旨の供述をしており、警視庁はメールは小泉容
疑者が送ったとみている。
(略)
岩手日報:URLリンク(www.iwate-np.co.jp)