08/11/24 02:49:17 jaDP5Ubc0
史実を改竄・偽作した日本書紀の編纂途中で、野讃良(百済王・宝の娘=持統天皇)は、
日本書紀に都合よく整合させるため、古代から由緒ある神社の古文書や豪族の系図を没収し、
抹殺してしまった。つまり、日本書紀第十卷、応神天皇までを書き上げた691年、記紀の
記述と矛盾するものとして、以下の古文書、関連する氏族の系図を没収した13),53)という。
持統天皇5(691)年8月13日条に、「其の祖等の墓記を上進らしむ」69)と簡単に書いている
が、その意図は推して知るべしである。
○石上神宮(現在の天理市布留町)の古文書(須佐之男尊、大歳(饒速日)尊一族、その末裔
である物部氏=出雲系)
○饒速日大王の陵墓で、三輪山(桜井市三輪)を御神体として祀る大神神社(斎主・三輪氏)の
古文書。
○以下、豪族十六氏の系図 ・春日氏 ・大伴氏 ・佐伯氏 ・雀部氏 ・阿部氏 ・膳部氏 ・
穂積氏 ・采女氏 ・羽田氏 ・巨勢氏 ・石川氏 ・平群氏 ・木(紀)角氏 ・阿積氏 ・藤原氏 ・
上毛野氏の系図である。
饒速日尊(ニギハヤヒ)の陵墓・大神神社を祀っていた大神(おおみわ:大三輪)朝臣高市麻呂は、
大宝二(702)年二月十七日、左遷されて長門守に下ったが四年後に没している。また、
同年八月十六日、石上神宮(饒速日尊一族)を祀る石上朝臣麻呂も太宰府に左遷されている
(続日本紀)。朝廷と権力者・藤原氏は記紀で史実を改竄してそれが発覚・指摘されるのを恐れたのであろう。
また、元明天皇は即位した和銅元(708)年正月、天下に大赦を出した。ただし、「山沢に亡命
して禁書を隠し持っている者は、百日以内に自首せよ。さもなくば恩赦しない」という詔勅を出している
70)。念には念を入れて、古代王族や豪族の系譜を抹殺しようと図っている。
武内宿禰を祖とし、古来から朝廷の重臣として活躍してきた蘇我一族、弥生の太古に和国を創建し
天王社で祀られた須佐之男尊、さらに大和朝廷の祖神で天照御魂神として祀られてきた大歳
(饒速日)尊の偉業、それを祖にもつ物部氏とその系図が邪魔だったからである。
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