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精神病院での長期的な入院を強いられてきた精神障害者。政策の遅れや社会の無理解が、
長年にわたって精神障害者の社会参加を妨げ、人権侵害とも言うべき状況を許してきた。
退院支援が徐々に進むなど状況は少しずつ改善しているが、依然として精神障害者への
偏見は強く、地域の「受け入れ」体制の整備状況も芳しくない。地域に戻ることができず、
数十年にわたって入院し続ける精神障害者が、今も数多く存在する。
精神障害者を取り巻く状況はどう変わってきたのか。精神障害者の地域生活を支える上で
何が求められるのか。わたしたちは、どのように精神障害者と向き合っていけばいいのか―。
日本精神保健福祉士協会常務理事の大塚淳子さんに聞いた。
(中略)
もちろん、精神疾患となり、例えば、混乱や錯乱状態において器物を損壊するなどの行動を
起こしてしまった直後に、適切な診断に基づき、原因である病状の治療目的で入院が必要なことはあります。
ただその後、症状も軽くなり、外来通院で十分対応できるレベルになったのに、本人が
入院している間に、近所の人が「怖いから戻って来ないで」と言い、家族が「あんな子は
うちの子じゃない」「手に負えない」「引っ越してしまおう」などと言う実態がある。
このようにして、受け入れられなくなるケースがたくさんあるのです。
もちろん、ご家族もつらい思いをされているケースが多く、その支援も不足しているため、
責められることだけではありません。
受け入れ先、帰る先が見つからないと、「そのまま病院にいますか」ということになる。
それは本人が望むことではないのですが、消極的選択の結果、そうせざるを得ない状況があります。
そして、それがそのまま10年、20年と続く。長く精神病院にいる人たちは、社会で生きる権利が
奪われているのです。家族が、社会が、コミュニティーが、「帰って来るな」と言う。
何の法的根拠もないのに、社会が本人の権利に関する決定をしているのです。
こんな現実が、日本で何万もあるのです。
*+*+ CBニュース 2008/11/21[**:**] +*+*
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