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「若者から夢を奪うのが今の格差社会だ」「夢は格差には左右されない」―。飛騨市古川町の県立吉城(よし・き)
高校で14日、「格差社会」をめぐる論議が生徒どうしで交わされた。参加自由の放課後の催しだったが、約100人が
居残り、1時間半に渡った議論の行方を最後まで見守った。(中沢一議)
受験の小論文対策も視野に、社会問題に自分なりの意見を持とうと、5年前から続く「現代フォーラム」の10回目。
生徒でつくる図書委員会と図書部の教師が企画した。
テーマは「格差社会は若者の夢を奪うか?」。6人の生徒がパネリストを務めた。「夢を奪う」「いや、夢は奪われない」
二つの立場に分かれ、事前に書き上げた400字詰め原稿用紙4~5枚分の主張を読み上げた。
口火を切ったのは1年の田口大輝さん。東京・秋葉原の通り魔事件などに触れ、「自己中心的で許せないが、
格差社会の問題の一つ」と指摘した。2年の熊崎有紗さんは、家庭の経済的事情を理由に将来の自分の夢もしぼませた
中学生を例に、「世代を超えて貧困が受け継がれる」「競争のスタート条件は平等であるべきだ」と訴えた。
「夢を奪う」派の3人目は2年の斎藤康平さん。小泉政権が進めた規制緩和の負の面を指摘。現代を考えるキーワードに
「希望格差社会」の言葉を選び、「格差が若者に絶望感を与える。格差を縮小して夢を抱ける社会になることを祈りたい」と
結んだ。
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