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・ギャンブルにのめり込むあまり、多重債務に陥るなどの問題を引き起こす「ギャンブル依存症」が
深刻化している。中には、ギャンブルにはまるうちに、正常な判断力を失い、犯罪につながるケースも。
16日には、ギャンブル依存症を考えるセミナーが盛岡市で開かれ、家族や相談機関の担当者らが
「どうすれば依存症から脱却できるか」などを学んだ。
「職場をクビになり、もうどうにでもなれと思って、またパチンコ店に行った」。盛岡市中ノ橋通の
プラザおでってで開かれたセミナー。元教員の男性(37)が体験を語り、約50人が耳を傾けた。
男性は18歳のとき、友人に誘われて初めてパチンコ店に行き、4000円負けた。大学進学後も
授業をさぼってパチンコ店へ。「あのときの4000円を取り戻そう」。最初は軽い気持ちだった。
次第に一人で通いつめ、友人やアルバイト先から借金を重ねるようになった。
教員になってからも、パチンコにはまり続けた。借金は約300万円に膨らみ、勤務先の学校の金を
使い込んだ。不審に思った妻が同僚に相談して発覚、男性は懲戒免職になった。その後、回復施設に
入り、ようやく依存の日々から抜け出せたが、「今でもギャンブルのことが頭に浮かぶ」と明かした。
セミナーを主催したのは、NPO法人「ワンデーポート」。ギャンブル依存症患者の回復施設を運営し
これまで約300人を受け入れてきた。盛岡市消費生活センターからの依頼もあり、県内で初めて
セミナーを開いた。
セミナーでは、病気として認知されるようになってきたギャンブル依存症について、家族がすべきことが
テーマとなり、同法人の稲村厚理事長は「依存症の人を立ち直らせるには、家族などが介入し、
ギャンブルをさせない日を徐々に増やしていく必要がある」と強調した。
ギャンブル依存症患者は全国で200万人以上いると言われているが、正確な数字はわかっていない。
県内の患者数も「そもそも借金をしている人の数がわかっていない」(同センター)という。センターの
吉田直美主査は「ギャンブル依存を、単に個人の問題で片付けず、社会全体の問題ととらえて
いくべきだ」と指摘する。(一部略)
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