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九月に新潟県佐渡島で放鳥されたトキ十羽のうち、雌一羽が海を渡り、
約百キロ離れた新潟県関川村で生息しているのが八日、確認された。
島にとどまるとの予想に反する状況に驚きの声が上がる一方、
「捕獲して島に戻すべきだ」との意見も出ている。
環境省に寄せられた目撃情報を総合するとトキは佐渡島から約四十キロの新潟市付近に上陸し、
その後海沿いを北上したとみられる。
放鳥後に確認されていた八羽の場所はいずれも島内だった。
本州での発見に、佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師(50)は
「聞いた途端『そんなばかな』と思った」と驚きを隠さない。
しかし、佐渡とき保護会顧問の佐藤春雄さん(89)は
「過去にも海を渡った例があり、本州まで飛ぶ力はある」と話す。
関川村で目撃した元新潟県愛鳥センター職員宮越一俊さん(70)は
「直感的にトキだと思った。ほかにも目撃情報があるので、ここはいい場所なのかも」。
環境省には、本州で「二羽同時に見た」との情報も八件寄せられており、
今回の一羽は唯一未確認の雄と行動している可能性もある。
本来、トキは群れやペアで行動する。佐藤さんは「もし一羽だけなら繁殖できず、
天敵から身を守れない。捕獲して佐渡に戻すべきだ」と提案。
金子獣医師も「できれば捕まえて佐渡へ連れて帰りたい」との意見だ。
一方、島でトキの餌場を増やす減農薬農業に取り組む本多与八郎さん(74)は
「本州まで飛べたのは、放鳥の立派な成果。見守るのがよい」と言う。
環境省は「捕獲という選択肢もないわけではないが、しばらくは様子を見たい」としている。
ソース:東京新聞
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