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保護者からは「渕野前校長は現場にいるべき人間」「大事なお父さんを連れて行かれた感じ」との声もある。
PTAなどはすでに県教委に渕野前校長の人事の撤回を求める要望書や陳情書など3通を提出。
内容は、(前校長を)神田高校の生徒指導派遣に出してほしい▽神田高校でなくとも校長として
現場に戻してほしい▽これ以上の処分はしないでほしい-などだ。
渕野前校長は産経新聞の取材に「ルールから逸脱しているという認識はあった」とした上で
「先生たちの物理的、体力的な限界というものがあり、負担を軽減させたかった。苦渋の決断だった」と話す。
■建て直しの矢先
同校保護者らによると、以前の同校は校内に飲食物が散乱し、喫煙やいじめ、盗難などが絶えなかった。
近隣の公民館やコンビニエンスストアなどには「神田高生の立ち入り禁止」の張り紙が出され、
アルバイトを断られたり、バスに乗せてもらえなかったことも。
中退者は全校生徒約350人に対し、年間100人。謹慎処分を受ける生徒も絶えなかった。
しかし、平成15年になるとこの状況に変化が見え始めた。教頭だった渕野前校長と前任の
校長が「まじめな生徒が下を向いて歩いているようではいけない」と具体的な対策を取り始めたのだ。
学校と生徒・保護者の緊密な連絡と親身な対応▽ごみ拾いを兼ねた校内の見回り
▽部活動・同好会の奨励▽学校便りの地域での回覧-など。PTAや地域も賛同、教職員と取り組んだ。
その結果、校内からごみが消え、生徒たちはあいさつをするようになってきた。地元の警察は
「指導件数が減った」と舌を巻き、大学や専門学校に進む生徒が増えてきたという。
部活動も活発になり、チームが組めないほどだった野球部は、18年には公式戦で10年ぶりの勝利を飾った。
>>3以降に続く