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東北電力女川原子力発電所1号機(女川町、石巻市)の原子炉建屋で13日に発生した火災は、
耐震補強工事に伴う溶接作業が原因で、作業マニュアルの不徹底が被害を広げた。
同原発では先月にも火災が発生しており、東北電力の安全管理体制が改めて問われそうだ。
仙台市の東北電力本店では、火力原子力本部長代理の渡部和則常務が会見した。
渡部常務は「火災の再発防止に努める中、再度、火災を発生させてしまった。
地域のみなさんにご心配をかけ、心よりおわびします」と陳謝した。
東北電力によると、火災は、原子炉建屋地下1階にある原子炉の冷却水循環ポンプが
設置された部屋で発生した。室内にある大型空調機(縦1・2メートル、横1・8メートル、高さ3メートル)の
周囲で、下請け会社の作業員5人が耐震補強工事の溶接作業に従事していたところ、
空調フィルターに引火し、空調機の内部に入っていた1人がやけどした。
同電力の作業マニュアルでは、溶接時は防炎シートなどで周囲に延焼しない措置を取った上で、
作業員は防炎服を着用することになっていた。しかし、今回は、フィルターがガラス繊維で
難燃性だったことに加え、作業時間も短いとの判断で、こうした指示が十分に守られていなかった。
同原発では、先月3日に「屋外電動機等点検建屋」で、作業員が汚れ落とし用の
シンナー缶をひっくり返し、電源の延長コードを巻き取るドラムを焼いた。
2002年にも、2号機で作業員2人が負傷する火災があった。
東北電力はマニュアルの改正や注意喚起に取り組んできたが、安全意識の浸透が容易ではないことが
裏付けられた形だ。
ソース:読売新聞
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火災が起きたポンプ室の空調機
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