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冷え込む名古屋の繁華街 「トヨタさんが減益だと…」(1/2ページ)
トヨタ自動車の減益や円高に株価の低迷―厳しい経済情勢が名古屋の景気のバロメーターとも言われる
繁華街「錦三」(名古屋市中区錦3丁目)を直撃している。忘年会シーズンを前に例年に比べて予約が低調の店もある。
書き入れ時を迎える街からは「景気の低迷はどこまで進むのか」との嘆き節が聞かれる。
7日午後、同市中区錦3丁目の路上で、クラブのママさんたち約20人が和服姿で警察、消防と合同で救助訓練を行った。
毎年恒例の行事だが、今年、集ったママさんたちは「売り上げが伸びない」と口をそろえる。
「私たちの業界は、株価やトヨタの業績と連動しています。トヨタが最高益を更新した2~3月ごろがもっとも良かった」
と話すのは、錦三の高級クラブのママ(44)。
クラブにとっては忘年会が相次ぐ年末にかけて、2次会に繰り出す客が増える時が稼ぎ時だが、期待は薄い。
企業の幹部らが利用する客単価2万円以上の高級クラブの支払いは、ほとんどが「会社あての請求書払い」という。
不景気になると、企業が真っ先に削るのは「交際費」。他の形態の飲食店に比べて売り上げへの影響はより深刻だ。
このママの店も、2~3月と比べて5割減った。
別のラウンジのママ(46)も「年内が正念場」と話す。ママ仲間から、年明けに店を閉める、といううわさも耳にする。
「愛知の社長さんたちは、『トヨタに右倣え』なんです。トヨタさんが減益だと、社長さんたちも遠慮する」。
売り上げの維持を図ろうと、今月から常連客らに手書きのはがきを送り、「営業」に努めている。
~長文につき、つづく~
朝日新聞 2008年11月11日6時14分
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飲食店の看板がずらりと並ぶ「錦三」。年末にかけて書き入れ時を迎える=名古屋市中区錦3丁目、小川智撮影
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