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麻生首相が国会で、戦争責任に関する過去の政府談話を「ふしゅう」する、という答弁を重ねている。
参院事務局は「受け継ぐ」という意味の「踏襲(とうしゅう)」のことだと判断して議事録に載せているが、
誤読続きに「秘書官が首相に指摘するべきだ」との声も出ている。
首相は7日の参院本会議で田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長の懸賞論文問題に絡んで歴史認識を
問われ、アジア諸国へのおわびと反省を表明した95年の村山首相談話を「ふしゅう」すると答弁。
10月15日の参院予算委員会でも、慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた93年の
河野官房長官談話を「ふしゅう」する、と答えた。
参院事務局によると、首相は外相だった昨年も、河野談話を「ふしゅう」と答弁。
外務省に問い合わせて「踏襲」の意味だと確認したことがあるため、10月15日の答弁は議事録に「踏襲」
と載せた。7日の答弁も内閣総務官室に確認すると「踏襲」だと即答があり、10日配布の議事録速報版
で「踏襲」と直した。
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