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(.>1のつづき)
被告は、以前にも大麻取締法違反の罪で有罪判決を受けており、薬物への依存性が見られることから、
その後続いた被告人質問は、さらに厳しいものとなった。
弁護人「また薬物にかかわったのは、いつから?」 被告「去年の暮れあたりから…」
弁護人「どうしてかかわったの?」
被告「まあ、病気のこともありましたし、ムシャクシャして。気を紛らわせたかった」
弁護人の提出した診断書によると、被告は、脳腫瘍(しゅよう)と白内障を患っているという。
薬物を使用した理由を、「病気のストレスを紛らわせるためだった」と主張した。
被告人質問は、公判の終了予定時刻を過ぎても、終わることはなかった。それまで黙って、検察官と
被告のやりとりを聞いていた裁判官が、たまりかねたといった様子でまた口を開いた。
裁判官「なんでこんなにいろいろ聞かれるか、わかる?」
被告「また今後、(薬物に)手を出すか、出さないか見るため…」
裁判官「奥さんがどれくらい苦労しているかわかる? 子供の世話はしてるの?」
被告「家にいるときは…」
裁判官「家にいるときだけでしょ? あなた、家にいないじゃない。3人のお子さんに胸張って、
『(自分が)お父さんだ』って言えるかい?」
被告「言えません」
裁判官「今後、奥さんの注意に従える?」 被告「はい」
裁判官「言葉が軽すぎて、信じられないんだよね。(前回だめだったのに)今回はなんで改められるの?」
被告「今回は、必ずそうしようと思ってます」
裁判官「あなたには信用がないんですよ。行動で示して、信頼を勝ち取っていかなきゃ」
被告「はい…」
裁判官「(被告本人が)直らないと思ったら、刑務所入ってもらうからさぁ…。どっちにしようか、迷っちゃうんだよねぇ」
前回の裁判でも、「もう薬とかかわらない」と誓っていた被告が、今回薬物から完全に足を洗うことが
できるかどうかは、正直疑問が残る。薬物にかかわる裁判を何度も傍聴し、「もう二度と…」という言葉が、
被告の常套句になっているような気がしてならない。
検察側は懲役2年を求刑。判決は、12月3日に言い渡される。(以上、一部略)