08/11/06 03:26:57 0
人のES細胞から大脳組織を作製…理研グループが世界初
様々な臓器の細胞に変化できる人の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、大脳の組織を
作り出すことに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の
笹井芳樹グループ・ディレクターらが世界で初めて成功した。
新型万能細胞(iPS細胞)でも可能といい、アルツハイマー病などの原因解明や再生医療、
新薬開発への応用が期待される。科学誌セル・ステムセル電子版で6日、発表する。
研究グループは約3000個の人のES細胞を直径0・2ミリ・メートルの粒状に固め、
神経細胞に変化しやすくなる成分を加えて50日間培養。粒は大きさ1~2ミリ・メートルの
マッシュルームのような形に成長し、内側に胎児の大脳皮質と同じ4種類の神経細胞の層が
できていた。大脳皮質特有の電気信号を出すなど、神経活動も自発的に行うようになった。
今後、大人の大脳皮質と同じ6層構造の組織作製を目指す。笹井さんは「生体により近い環境で、
薬の副作用やワクチン開発などの研究を進められる。将来は傷んだ神経の再生医療にもつながる」と
話している。
(2008年11月6日03時06分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)