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東京都調布市内のかかりつけの病院で嘔吐(おうと)などの症状を訴えた30代の妊婦が今年9月、
杏林大学病院(三鷹市)など複数の病院に受け入れを断られ、最終的に20キロ以上離れた都立
墨東病院(墨田区)で出産し、脳内出血の処置を受けたことが4日、分かった。母子ともに命に別条は
ないという。
関係者によると、9月23日未明、妊婦がかかりつけの病院で嘔吐を繰り返したため、杏林大病院へ
搬送を要請。ところが同病院は「他の妊婦の帝王切開の手術中」などとして受け入れを拒否。
かかりつけの病院は都内の複数の病院にも搬送要請したが、いずれも断られた。
その後、杏林大病院に再度受け入れを要請したが、「帝王切開の手術自体は終了しているが術後の
処置などが済んでおらず、新たに妊婦の搬送を受け入れることは困難」と拒否された。
杏林大病院は、東京23区外の多摩地域で唯一「総合周産期母子医療センター」に指定されており、
かかりつけの病院からは約4キロの距離。これに対し、搬送された墨東病院は20キロ以上離れていた。
同じ総合周産期母子医療センターの墨東病院など8病院による妊婦受け入れ拒否が発生したのは、
その11日後だった。
事態を重視した厚労省は事実関係の確認に乗り出した。
ソース URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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