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福建省福州市の左海公園内にある湖に今年6月中旬、不気味な生物が出現。地元メディアがこれを
「水怪(水の化け物)」として報道したところ、国営テレビ局の中央電視台(CCTV)も注目。
全国ニュースで採りあげられるほどの話題になった。地元紙「海峡都市報」が伝えた。
それによると、福州市民の憩いの場所、左海公園の湖に、今年6月中旬から「くらげ」にも似た
不透明の不気味な「生物」が生息。当初は肉まんほどの大きさだったが、ここ数か月で数十キロの
大きさに成長した。円盤型の「体型」で表面には血管のような赤い筋が走っており、多数の小さな
「目」がついている。湖から引き揚げられると、ドロドロの液体状に崩れてしまう。
中国科学院微生物研究所、福建師範大学生命科学学院、福建省農業科学院の専門家による観察と
分析調査の結果、この「生物」は99.75%が水でできていることが判明。残りの0.25%は
未知のたんぱく質であるという。驚いたことに、「体内」からは湖水の147倍の細菌数が確認された。
これについて専門家は、「湖水は一般にpH7前後で、工業排水がpH8前後。だが左海のpHは
8.6と酸性度が高く、これは湖の深刻な汚染状況を説明している」と指摘。
この「生物」は「細菌、放線菌、真菌」の3種類からなる自然界では極めて珍しい複合体。
「血管」はその体内に取り込まれた藻で、「目」に見える部分は真菌が不良環境下で形成した
胞子膿であることが明らかになった。国内外の文献を探しても、この「化け物」と同様の
生物に関する記述は見つかっていないとのこと。
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