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11月2日11時0分配信 毎日新聞
◇人の痛み分かる人--渡辺繁氏(60)=共新
「年金生活なのに何もかも値上げ。農業が続けていけない。悲鳴ともいえる叫び声が
上がっている。住民の暮らしと営業を守ることが県政の使命ではないか」。先月12日
の出馬会見で、一言、一言、言葉を選びながら決意を語った。
4人兄弟の長男で実家は農家だった。中学生の時に父を亡くし、高校進学をあきらめ
家業を継いだ。「農業は孤独な仕事」と語る姿は、弁舌さわやかな政治家像とは異なる。
「あまり表に出るのは得意ではない」と自身も認める。
社会問題への関心や、同世代との交流を求める気持ちから、21歳で共産党に入党した。
ベトナム戦争が泥沼化していたころ。戦争を憎み、「平和が一番」を座右の銘とするのは、
多感な青年時代の記憶からだ。党一筋で、専従を経て92年から旧西那須野町議を1期務め、
現在は党県書記長。
母と妻、1男1女。知事選出馬に対し、家族は積極的に賛成はしなかったが、最後は理解
してくれた。趣味は読書で、特に内田康夫氏の小説が好きだという。最近の小林多喜二の
「蟹工船」ブームについて、「非正規雇用や日雇い派遣などで、ひどい働かされ方をしている。
団結して闘い、働くルールを変えていくというようなメッセージが、若い人に共感を呼んでいる
のでは」と分析する。
選対責任者を務める野村節子県議とは30年近い付き合い。野村県議は「ご自身の経験からも
人の痛みが分かる人。穏やかで飾り気がない」と評する。【葛西大博】
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