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事故米1093トンが新たに流通 農水職員6人処分 中間総括
2008/10/31
米加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)などの事故米不正転売問題で、農林水産省は31日、
中間総括を発表し、三笠フーズが汚染度合いの低い事故米1093トンも食用などとして不正転売、
流通させていたことを明らかにした。また、事故米流通先に対し、総額150億円に上る
支援策を決定した。
軽度のカビなどだけで残留農薬はない事故米は、流通業者や食品メーカーなど110社に
流通していたが、農水省は「有毒性の強いカビ毒は発生せず、カビ部分は取り除かれて
流通しており、食品衛生法上は問題ない」として、流通先を公表しなかった。
同省は、事故米全体の流通先について「解明できるものは解明した」としたが、帳簿を廃棄したと
主張するのりメーカー「東伸製糊」(奈良県御所市、解散)や検査拒否の業者については、
販売先を解明できなかった。
名前が公表された業者約400社については、事故米と知らずに仕入れたと認定されれば、
事故米の回収廃棄費用や売り上げ減少分などを支援する方針だ。
また、米関連業者から接待や手土産を受けたと公表した職員12人のうち、接待額が多かった
北海道農政事務所専門官と課長補佐(いずれも50代)を国家公務員法上の懲戒処分(戒告)とし、
4人を訓告処分などにした。三笠フーズから接待を受けた大阪農政事務所の元課長ら5人は、
退職していることなどから処分できなかった。
FujiSankei Business i.
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