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・「ホテルのバーは安い」発言が論議を呼んだ麻生太郎首相だが、高級感あふれる飲み屋ばかりに
足を運んでいるわけではない。総菜1皿350円の東京・四谷の立ち飲み屋にも顔を見せることが
あるという。4億5000万円の資産にセレブぶりが注目されがちの首相だが、その飲み屋を訪ねると
「えっ、こんなところに麻生さんも来るの」という雰囲気。
首相がひいきにしている立ち飲み屋は、「スタンディングルーム 鈴傳(すずでん)」。
カタカナ交じりの店名だが、江戸時代から続く酒屋に併設された小さなお店で、立ち飲み屋は戦後
まもなくからの営業という。
午後5時のオープンで、小さな間口から40平方メートルほどの店内に足を踏み入れると、会社帰りの
サラリーマンらのにぎやかな話し声が聞こえてきた。
日替わりの総菜はオール350円(刺し身と天ぷらは50円増し)。この日のメニューはふきの煮物、
焼きいか、マカロニサラダなど。ビール(大瓶)は1本500円、ウイスキーはダブルでも350円と格安。
酒屋が営む飲み屋とあって、各地の日本酒のコップ酒も1杯380円から飲むことができる。
昭和の香りが漂う店の壁には、麻生首相と店の従業員が記念撮影した写真が飾られていた。
「今年4月に来店したときのものです。ホテル通いが騒がれていますが、7、8年くらい前から奥さんも
連れられて十数回は来ていただいています」と、女将(おかみ)の磯野万里子さん(74)。
麻生首相は、午後9時までの営業時間中に前触れもなくふらっと現れ、30分ほど立ち飲みして
帰るのがスタイルで、常連客らと談笑していくという。
首相になってからの来店はないが、磯野さんは「周囲に迷惑をかけたくないとホテルのバーに
行っているけど、本当はこういう店に来たいんじゃないでしょうかね」。常連客の男性(61)も
「麻生さんがきたらぜひごちそうしてほしい」と、首相の来店を心待ちにしている。(一部略)
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