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★<刑事施設>高齢化ズシリ…医薬品費、1年間で1.5億円増
・刑務所や拘置所などすべての刑事施設について、受刑者らが使う医薬品調達額を法務省が
調べたところ、07年度で計19億5124万円にのぼり、前年度から約1.5億円増加している
ことが分かった。会計検査院に報告を求められた同省が初めて医薬品について調べた。
同省矯正局は、受刑者らの高齢化や増加で医療費が増大していると分析している。
刑事施設は刑務所、拘置所、少年刑務所計75カ所とその支所などがある。医薬品代は原則として
国費負担で、施設ごとに調達する。
検査院はこのうち15施設を選び、07年度に調達した3466品目、約5億1549万円分を
調べた。後発医薬品など安価品を探せば約5208万円の節減が可能だったと指摘するとともに、
受刑者らの増加と高齢化を挙げて「調達量も増加が見込まれる」として同省に改善を求めた。
この検査の過程で、検査院は全施設の調査も求めた。同省が自主的に06年度分の概算も
併せて調べたところ、06年度は約18億円で、増加傾向が浮かんだ。
同省の統計によると、受刑者や被告など施設の被収容者数は03年が7万3734人、07年が
7万9809人と約8%増だったのに対し、薬を処方されている被収容者は03年の3万8746人から
07年は5万274人と約3割も増加。60歳以上の新規の被収容者数も03年2929人、07年
3727人と増え続けている。
同省矯正局は、医薬品の調達に約20億円かかっていることについては「投薬は医師の
専門的な判断。一概に購入経費を(高いとか安いとか)評価できない」と説明。
一方で「被収容者の高齢化などを背景に生活習慣病を有する患者数が増加しており、
近年の被収容者数の増加と相まって医療需要の増大をもたらしている」との認識を示した。
元横浜刑務所首席矯正処遇官の浜井浩一・龍谷大法科大学院教授(犯罪学)の話
医師不足で刑務所の医師も減っている。診察時間が乏しい中、患者の被収容者から薬を
要求されると出してしまう傾向もあるのではないか。(一部略)
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