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・20人が死傷した昨年5月のジェットコースター事故で休園している大阪府吹田市の遊園地
「エキスポランド」が29日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、財産の保全命令を
受けたと発表した。負債総額は約16億円。事故後、法律で定められた金属疲労検査が
行われていないなど安全管理上の問題が次々と発覚し、入園客が激減しての経営破たん。
清水忠一社長は本社で記者会見し「外部の企業7社に協力を求めたが、事故によるイメージ
ダウンで協力を得ることができなかった。失った信頼を回復できなかった」と説明した。
事故で死亡した滋賀県東近江市の小河原良乃さん(当時19)の母美代子さん(52)は
「つぶれて当然だと思っていた」と話した。「やっとこの日が来たなという感じ」として、
「人の命の安心を考えず、利益を優先する経営では、いずれだめになると思っていた」と指摘。
「どんな結果になろうと良乃は帰ってこない」と語った。
エキスポランドは今後、再建を目指すことになるが、来春としていた再開時期は白紙。
清水社長は「絶叫マシンを排除し、親子3世代で安心して遊べるファミリー向け施設にしたい」と
話した。支援企業探しも続けるが、見つからなければ破産手続きに移る。
万博公園を所有する独立行政法人「日本万国博覧会記念機構」自体も、国の合理化計画で11年春までに廃止される可能性もあり、今後の見通しは立たない状況だ。
サッカーJ1のG大阪の新しいスタジアムをエキスポランド内に建設する案もあるが、同機構は
「費用の裏付けがない」と否定的な見方をしている。(一部略)
URLリンク(www.nikkansports.com)
・事故の3カ月後、同社は遺族の承諾を得ないまま営業を再開。美代子さんは「しっかりとした
点検もしないまま安全宣言を出すなんて。信じられず、納得もできませんでした」と振り返る。
同社から電話で民事再生法の適用を申請すると連絡が入った。
美代子さんは「私にとって事故の区切りがつくのは、私が死んだとき。エキスポがなくなっても、
娘は戻ってこない。残ったのは、むなしさだけです」と言って肩を落とした。(抜粋)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)