08/10/29 18:48:11 RAHROipK0
非正規社員の増加は正規社員の雇用を守るため
派遣やパートなどの非正規社員を企業が増やしているのは、
残っている正規社員の雇用を守るためだ、というのが私の考えです。
これまでの日本では正規社員の雇用を守るために非正規社員を調整弁に使って
きました。が、経済成長の大幅な減速に対応するには、過去にないほどの規模で
非正規社員を増やすことが正規社員の雇用を守るために必要になりました。
解雇のルールが法制化(使用者は、労働者を一定の条件のもとに解雇できると
法律で規定すること)された場合、正規社員で解雇される人には不利益になるかも
しれませんが、正規社員として働きたい非正規社員や新規で働きたいと思って
いる人には、新たな就労機会につながります。一般に労働問題というのは、企業
と労働者との利害対立としかとらえられませんが、実際には正規社員で雇用され
ている労働者と、そうでない労働者との利害対立も起こっています。
正規社員と派遣社員が同じ仕事内容にもかかわらず、賃金に大きな差があるとすれば
不思議なことです。どうして年収300万円の人が600万円の人の仕事を同じようにできる
のか。それは労働市場における「身分格差」ではないかという視点も必要ですね。
八代尚宏・国際基督教大学教授インタビュー
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)