08/10/29 18:31:00 RAHROipK0
正社員の給料を下げる「再分配」が必要
同一労働同一賃金というのは労働者保護の根幹である。それが守られていない
状態を政府はなぜ正そうとしないのか。そして、年金制度を守ろうというのなら、
年収100万円台層をどうするかなぜ考えないのか。早く手を打たないと、彼らの
年金加入期間は短くなる一方となり、生活保護に陥る可能性は増すばかりだ。
第98回のコラムでは、正社員と非正社員との格差是正のため、企業による労働者
への分配率をもっと高めよとわたしは提案した。もちろん、それは実行するべきだが、
それだけですべてを吸収しきれないことも知っている。
では、どうするか。
本当に痛みのある構造改革をする気があるのなら、正社員の給料を下げて、
非正社員の給料を上げるという「再分配」が必要だとわたしは考える。
正社員にとっては不満だろうが、何十年か先に生活保護世帯が激増して、
税金からの持ち出しが増えればもっと事態は悪くなる。生活保護などせずに
放っておけという暴論もあるだろうが、それでは社会不安を生むだけだ。
構造改革をどう生きるか 森永卓郎
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)